遺言がない場合、相続人全員で話し合い、遺産分割を行います。
もちろん、相続人の生活状況や心情的な面も考慮して遺産分割を行いますが、
安易な決め方で遺産分割を行うことで相続税が高くなってしまうことがあります。
ちょっとした工夫や調整で、相続税を引き下げることができると知っていますか?
遺産分割をする際には、じっくり検討し、最善の遺産分割になるようにしていただきたいと思っています。
では、実際に遺産分割をする際のポイントはなんでしょうか?具体例をいくつか挙げてみましょう。
不動産を相続する場合には?
小規模宅地等の特例を最大限活用するためには?
税額計算の規定を活用するには?
配偶者の税額軽減を有効活用するためには?
不動産等を譲渡する予定がある場合には?
広い土地を分けて相続した時には?
また、被相続人が不動産の貸付け事業などで収入を得ていた場合で、配偶者が主婦でご自身が受け取る年金額が少ない場合などに、
配偶者が収益物件を多数相続すると遺族年金がもらえなくなる可能性があります。
被相続人が長年サラリーマンなどで、多額の厚生年金などの掛け金を支払ってきたのに、
ほとんどその年金が受け取れないということが有り得ます。
遺産分割をする際には、配偶者の今後の生活資金の原資をどうしていくかということも重要です。
遺産分割の前に、もらえるはずのお金がないか確認しましょう。
(参考)→相続後の手続き(7)遺族年金の請求
相続税がかかることをご存じの方も、遺産分割の方法により相続税が変わることはあまり知られていないのではないでしょうか? 相続が発生してから相続税のしくみを勉強するにはあまりに時間がなさすぎます。 専門家の知恵をうまく活用して、最善の相続にしていただきたいと思います。 |