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2013年5月16日

トーマスクックのトラベラーズチェック 換金相続手続き

トラベラーズチェック(T/C)を取り扱う銀行が減ってきています。
数年前に作ったトラベラーズチェックを残したまま相続が発生してしまった場合、どうしたら良いでしょうか?
通常、発行会社に相続手続きを依頼し、換金してもらいます。
発行会社とは、トラベラーズチェックを作ってもらった銀行などの金融機関ではなく、「issur」の欄に記載されている会社です。

『issur:Mitsubishi Bank』とあれば、三菱東京UFJ]銀行にて相続手続きを行います。

さて、『issur:ThomasCook』とある場合、どうしたらいいでしょうか?
トーマスクックのトラベラーズチェックは、日本では販売を終了しており、トーマスクックを引き継いだトラベレックス社のトラベレックスジャパンでは、トーマスクックのトラベラーズチェックの相続手続きは行っていません。
トラベレックスジャパンに問い合わせてみたところ、日本国内で換金するには、トーマスクックのトラベラーズチェックの相続換金手続きを行っている金融機関に行くかイギリスの本社と相続手続きを行うとのことでした。

調べてみると、名古屋市内でトーマスクックのトラベラーズチェックの相続人の代理署名による相続換金手続きを行っているところはありません。
また、相続ではない本人によるトーマスクックのトラベラーズチェックの換金手続きも、ワールドカレンシーショップ(052-218-1156)は取扱いをしているようですが、他ではほとんど取扱いがないようです。

そこで、イギリスの本社にメールをして、相続手続きの仕方を教えてもらいました。

①すべてのトラベラーズチェックに「VOID(無効)」と記入し、左上端を切り取るか、すべてにパンチ穴をあける。
②手続き書類に種類や住所等を記入する。
③除籍謄本の原本と返信用封筒、トラベラーズチェックと手続き書類をイギリスに郵送。
④除籍謄本の原本は返送。後日、日本の銀行口座に手数料を引いた残金が入金される。

という手続きになります。
イギリス本社の担当メールアドレスは、トラベレックスジャパンに電話をすると、教えてくれます。

日本で手続きできないというのは、とても不便に思いました。