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生前対策 (12)生前贈与の活用

 生前贈与を行う際には、相続税の試算をして、相続税の実効税率と贈与税の実効税率を比較しながら、 どの程度の贈与なら、相続税よりも贈与税の方が有利になるかを考えましょう。

■■贈与税の税率構造

基礎控除後の
課税価格
20歳以上の者が直系尊属(親・祖父母など)から贈与を受けた場合 左記以外の贈与の場合
税率 控除額 税率 控除額
200万円以下 10% 10%
300万円以下 15% 10万円 15% 10万円
400万円以下 20% 25万円
600万円以下 20% 30万円 30% 65万円
1000万円以下 30% 90万円 40% 125万円
1500万円以下 40% 190万円 45% 175万円
3000万円以下 45% 265万円 50% 250万円
4500万円以下 50% 415万円 55% 400万円
4500万円超 55% 640万円

(赤字部分は平成27年1月1日以後の贈与より改正されました。)


 ■■贈与税の実効税率については、次の表を参考にしてください。
贈与額税額税負担率
(%)
贈与額税額税負担率
(%)
20歳以上の者が直系尊属(親・祖父母など)から贈与を受けた場合 左記以外の
贈与の場合
贈与額税額税負担率
(%)
贈与額税額税負担率
(%)
11000.0240135.450048.59.75005310.6
12010.8260155.86006811.36008213.7
14032.1280176.17008812.570011216.0
16053.1300196.380011714.780015118.9
18073.934024.57.290014716.390019121.2
20094.538030.58.01,00017717.71,00023123.1
220115.040033.58.42,000585.529.32,00072036.0

 暦年贈与の場合、相続開始前3年以内の贈与財産を加算 して相続税の計算をします。 相続時精算課税の場合、選択後の全ての贈与財産を加算して相続税の計算をします。ご注意ください。
 暦年課税については→(8)現金の贈与
 相続時精算課税については→(13)相続時精算課税贈与

 贈与税は税率が高いため、高額の贈与をする場合には注意してください。
 相続税が課税される方からの贈与については、必ず相続税の税率と比較して贈与額を決定するようにしましょう。
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