生前対策 (3)遺言の必要性

 遺言書、資産家や会社を所有している方などが書くもので、ご自身には関係ないものと思っている方も多いかもしれません。
 大きな間違いです!
 近年では、年金不安、給与の減額、高齢化、リストラ不安など様々な社会状況や不安により、相続税が発生しない家族についても 「相続争い」が発生するようになっています。 自分の家族に限って・・・と思っていた方のご家族も相続争いで大変になっているケースだってたくさんあります。

 遺言書を作成することは、残された家族が争わないようにするために有効な手段です。
 遺言書を作成すれば、自分の意思を反映させることができますし、相続人同士では、意思のぶつかり合いになってしまうことも、 ご家族のご意志が伝われば納得できることも多いはずです。
 相続税申告の観点からも、遺言があるメリットはあります。 もし遺産分割協議でもめて、10ヶ月(相続税の申告期限)以内に遺産分割協議書をまとめることができないと、 場合によっては分割協議書がある場合の2倍か、それ以上の相続税を支払うことになってしまう可能性だってあります。

 私個人の今までの感覚で言いますと、相続人の子供に男性が複数人いる場合には、遺言は必須だと考えています。 もちろん女性でも同じですが、女性の方が金銭で解決できることが多いように感じます。
 ご両親からの考えを文書という形で残されることをご検討ください。