生前対策 (12)生前贈与の活用

 生前贈与を行う際には、相続税の試算をして、相続税の実効税率と贈与税の実効税率を比較しながら、 どの程度の贈与なら、相続税よりも贈与税の方が有利になるかを考えましょう。
 贈与税の実効税率については、次の表を参考にしてください。

贈与価額
(万円)
税額
(万円)
税負担率
(%)
贈与価額
(万円)
税額
(万円)
税負担率
(%)
贈与価額
(万円)
税額
(万円)
税負担率
(%)
11000.0240135.45005310.6
12010.8260155.86008213.7
14032.1280176.170011216.0
16053.1300196.380015118.9
18073.934024.57.290019121.2
20094.538030.58.01,00023123.1
220115.040033.58.42,00072036.0

 暦年贈与の場合、相続開始前3年以内の贈与財産を加算 して相続税の計算をします。 相続時精算課税の場合、選択後の全ての贈与財産を加算して相続税の計算をします。ご注意ください。
 暦年課税については→(8)現金の贈与
 相続時精算課税については→(13)相続時精算課税贈与

 贈与税は税率が高いため、高額の贈与をする場合には注意してください。
 相続税が課税される方からの贈与については、必ず相続税の税率と比較して贈与額を決定するようにしましょう。